U-20(20歳以下)W杯韓国大会(20日開幕)の日本代表に飛び級で選出されたFC東京MF久保建英(たけふさ、15=東京ユース)が、大会前最後の一戦で才能の片りんを示した。大宮戦で4-2の後半36分から出場し、果敢にシュートを狙うなど高校1年生は存在感たっぷりだった。U-20日本代表は今日11日から静岡合宿を行い、17日に開催地・韓国へ入る。

 残り10分を切って登場した久保は2トップの一角に入り、ファーストタッチでいきなり見せ場を作った。後半40分、スルーパスに反応し、ゴール前に1人で抜け出した。ぬれて滑るピッチで左へ流れるボールを、左足でダイレクトシュート。強いゴロの弾道は惜しくもゴール右へそれた。「後ろの柳選手にパスがいくかと思っていたので本気で走っていなかった。走っていれば」。自己評価は厳しかったが、J1で2試合目で初得点を期待させた。外国人選手のMFマテウスとも1対1で渡り合うなど、J1に順応しつつある。U-20W杯で日本を引っ張る15歳が、大会前最後の公式戦ではつらつとプレーした。