ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)が、Jリーグ5戦目で初のアウェー戦となった湘南ベルマーレ戦で、先制点を演出した。「目標のアジア・チャンピオンズリーグ圏内との勝ち点差を縮めるために、是が非でも勝たないといけなかった。本当に喜んでいる」と3位東京に迫ったことに笑みを浮かべた。

 前半37分、FWポドルスキのパスを受けると、G大阪から移籍し、神戸での先発デビューを果たした192センチの長身FW長沢を目がけて柔らかく浮き球パスを送った。長沢が頭で落としたボールを、走り込んだ三田がDF2人をかわして左足で決めた。イニエスタにとってバルセロナ時代の11年1月以来、7年7カ月ぶりの3戦連続ゴールこそならなかったが「自分は決められなかったけど一番大事なのはチームの勝利」と胸を張った。

 前半22分には、ピッチ中央で左足でパスを出した際、湘南MF斉藤と接触し左膝を押さえて倒れ込んだ。「ちょっと傷みはあるが幸い、大したことはなさそうだ」と前を向いた。22日には天皇杯4回戦で、スペイン代表の盟友フェルナンドトーレスが入った鳥栖とアウェーで対戦する。「自分にとって大きな友人と戦う。特別な試合になる」と気を引き締めた。【村上幸将】