首位サンフレッチェ広島が、ホームで3位FC東京と引き分けた。

前半18分に先制はした。日本代表MF青山が、FKの好機で味方が前戦に上がっていたゴール前に浮き球のクロスを送る。複数回はね返され、混戦となった中、最後は相手クリアがFWパトリックの足に勢い良く当たり、ゴールに飛び込んだ。

「セカンドボールを拾おうと待っていたら、足に当たった」とラッキー弾と認めたが、きっちり結果を出すのがエース。ホーム3戦連発で節目の今季20点目とし、チームを勢いに乗せた。前半は攻守ともに東京を圧倒し、いい内容で折り返した。

しかし、後半開始早々に追いつかれる。青山らにミスが出て、最後は東京FWリンスに決められた。右サイドをFWディエゴ・オリヴェイラに破られ、そこからのクロスを右足で押し込まれた。その後は盛り返したものの、中盤で激しいボールの奪い合いになり、ともに得点できない。残り10分弱は東京に押し込まれ、最後は勝ち点1を守る形になった。

新生日本代表でも主将を務める青山は「自分のミスですし、チームとしてもカバーし切れなかった」と反省。ただし「前半、サイドからうまく攻撃できていたし、内容は良かった。勝ち点1をポジティブにとえらえて、今後の優勝争いへの反省点にしたい」。4月のアウェー戦では1-3で敗れていた相手との引き分けに、気持ちを前向きに切り替えていた。

結果、1試合少ない2位の川崎フロンターレに勝ち点4差まで詰められたが、城福監督は「2万人近いサポーターの前で勝ち点3を取りたかったので残念だけど、川崎Fの追い上げは想定内。問題は我々にあり、いかに自分たちが勝ち点を積み上げていくか。そこにフォーカスしていく。ここまで独走で来たと言っていい首位の我々がこうして対策されることが、世の中的には面白いのかもしれないけど、勝ち続けていきたい」と熱く語った。