J1清水エスパルスがオーストリア1部ラピッド・ウィーンの元日本代表FW北川航也(25)を完全移籍で獲得することが、分かった。19日にもクラブから正式発表される。

清水の下部組織で育った北川が、3季ぶりに古巣に戻ってくる。2015年にトップ昇格を果たすと、プロ4年目の18年にJ1で13得点をマーク。活躍を評価され、日本代表に初選出された。19年夏にラピッド・ウィーンに完全移籍。下部組織出身ではクラブ初の欧州移籍を実現した。

オーストリアでは加入から約2カ月後に左足首の靱帯(じんたい)を損傷。復帰後は、試合の出場機会は多かったが、スタメン定着とはならず、今季はベンチ外が続いていた。新たな移籍先を模索している中で、古巣の清水からオファーを受け、復帰を決断。ラピッド・ウィーンとの契約を残していたため、違約金を払って買い戻す形となった。

北川は渡欧前に「帰ってくる時は必ずこのクラブ(清水)」と宣言していた。早ければ、来週中にも合流する予定。Jリーグの選手登録期間(ウインドー)は7月15日に開くため、最短で同17日のホーム浦和戦から出場可能となる。

◆北川航也(きたがわ・こうや)1996年(平8)7月26日、静岡市生まれ。兄の影響で5歳からサッカーを始める。清水ジュニアユースからユースを経て、15年にトップチーム昇格。J1初出場は同5月23日の湘南戦、初得点は同11月22日の甲府戦。日本代表国際Aマッチ8試合出場。J1通算85試合25得点。180センチ、74キロ。右利き。血液型O。