<J2:熊本3-2C大阪>◇第23節◇28日◇熊本

 最下位の熊本が、代表クラスの前線を擁するC大阪に逆転勝ちし、10試合ぶりの白星を手にした。前半20分に先制点を奪われたが、MF山本翔平(25)のFKから反撃。クリアを拾ったMF山口武士(29)が左からクロスを上げ、FW高橋泰(27)のヘディングのこぼれ球をFW木島良輔(29)が右足で決めた。木島はJ1大分時代の04年以来の公式戦得点。「ユタカ(高橋)は帝京の1年後輩で、ずっと知っているから良い連係ができた」と、3月に加入以来、初めて2トップを組んだ後輩に感謝した。後半32分の失点直後の同点弾も木島。同35分にPKを得て、自ら決めた。残り2分で木島と交代したFW山内祐一(23)がロスタイムにJ初ゴールを決めて勝ち越し、池谷友良監督(45)は「久しぶりすぎて、何試合勝ってなかったか覚えていない」と上機嫌。「1カ月以上、勝ったら洗濯機を買い換えようと思って試合に出掛けて、ずっと買えなかった。やっと買える」と笑顔で引き揚げた。