J1は首位から勝ち点3差以内に6チームがひしめく大混戦のまま、残り3試合となった。首位鹿島は勝ち点2差の4位大分と直接対決。勝てば鹿島が抜け出すが、大分に逆転首位の可能性もあり、大詰めの優勝戦線を左右する1戦となる。

 首位を維持する鹿島だが、調子は下降線だ。主力に疲労が見え、ダニーロも負傷。天皇杯全日本選手権を含め、公式戦4戦連続で90分間での勝ちがない。ここを乗り切れば残り2試合は下位相手だけに、連覇に向けての正念場となる。

 大分は今季11勝3分け1敗と分のいいホーム。天皇杯敗退で日程が空き、日本代表選手もいないことから調整面は有利だ。定評のある堅守で鹿島の攻撃陣を封じれば勝機は十分にある。

 2位浦和は9位清水と対戦。他チームの勝ち点が伸びない展開に恵まれて優勝圏内にとどまる浦和だが、内容は乏しい。看板の守備に陰りが見え、代表組の闘莉王、田中達の疲労も懸念される。一時の勢いが途切れた感のある清水だが、来季のアジア・チャンピオンズリーグ出場権が与えられる3位以内へ向けて士気は保たれている。

 京都と対戦する3位名古屋は6試合勝ちなしで、優勝争いに生き残る瀬戸際の戦いとなる。

 J2は仙台が引き分けるか敗れて、山形が熊本に勝つと、山形のJ1昇格が決まる。