今季J1に初昇格し、現在2位につける山形が敵地でG大阪に挑む。快進撃を見せる新参チームが昨季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制した強豪相手に力を試す。堅守が光る山形は2試合連続の無失点勝利。G大阪はリーグ戦3試合勝ち星なしと本来の姿ではない。波乱が起こる可能性は十分ある。

 3連勝で首位に立った鹿島は横浜をホームに迎える。前節リーグ戦初ゴールを挙げた新人FW大迫が好調。日本代表DF中沢との対戦も楽しみだ。横浜は11日の神戸戦で5得点して今季公式戦初勝利するなど攻撃陣が上向き。王者相手に番狂わせを演じられるか。

 前線に能力の高い選手をそろえながら、13位と結果の出ない川崎Fは、ナビスコ杯を含め公式戦7戦負けなしの大宮をホームに迎える。ともに運動量が豊富なチームだけに好ゲームが期待できる。

 「静岡ダービー」は清水がやや優位か。失点がリーグ最少タイの3と守備が安定している。最下位に沈む磐田はナビスコ杯も含めていまだ白星なし。ライバルを倒し、波に乗りたいところだ。

 浦和は公式戦3連勝と上り調子。フィンケ監督の戦術が浸透しつつある。ホームで京都をたたき、勢いを加速させたい。現在リーグトップの13得点を誇る広島は3位の新潟と対戦。敵地でいつもの攻撃サッカーを貫けるか。(共同)