<全国高校サッカー千葉県大会:市船橋2-3流通経大柏>◇16日◇決勝◇オリプリ

 流通経大柏が2点差をはね返し、4年ぶり4度目の選手権出場を決めた。

 2年連続の同カード。因縁の対戦は前半14分、市船橋MF古屋誠志郎(2年)の先制ゴールで幕を開ける。ゴール前で左足を振り切り、DFに当たったボールがGKの頭上を越えゴールネットを揺らした。さらに同32分、MF鵜沢恵太(3年)の低めの右クロスをFW礒野隆明(3年)が右足で押し込み追加点。昨年は1-0のロースコアだったが、持ち前の堅守速攻で主導権を握った。

 2点を追う流通経大柏の逆襲は、後半9分に始まった。CKからDF小川諒也(3年)が頭で押し込み1点差。同24分にはPKを獲得し、小川が右隅にこの日2点目を決めた。

 一進一退の好ゲームに終止符を打ったのは、前半35分から途中出場したFW福井崇志(3年)だった。後半35分、MF相沢祥太(3年)の右クロスが入ると、相手DFを振り切ってゴール前に飛び出し、左足で決勝ゴール。雄たけびを挙げながら真っ赤に染まったスタンドに駆け寄り、喜びを爆発させた。

 2年連続20度目の出場を狙う市船橋も終盤に猛攻を見せたが、そのまま守りきって試合終了。今季はプレミアリーグEASTで2度対戦し1分け1敗。昨年も3度敗れたライバルに引導を渡し、戦国千葉の頂点に立った。