J1神戸とJ2鳥取が19日、東日本大震災への復興支援を掲げ、神戸市兵庫区のホムスタで震災後初の慈善試合を行った。

 無料開放したメーンスタンドには、ほぼ満員の約4500人が詰めかけ、試合開始前にはサポーターや控えの選手が募金活動を行った。この試合だけで462万1281円が集まり、神戸がこれまで義援金口座で集めた約800万円と合わせ、1300万円余りが集まった。

 黙とうを捧げた後のピッチには、神戸FW大久保やDF宮本、鳥取MF岡野ら元日本代表選手らが全力でプレー。この日は本来、神戸は名古屋を迎えてのリーグ戦。その会場を利用しての試合は電光掲示板も使わず、得点経過はホワイトボードに紙を貼っただけの手作り感たっぷりの試合だった。

 和田昌裕監督(46)は「震災を経験した神戸だからこそ、先頭に立って何かをやりたかった」。宮本は「今日だけで終わってはだめ。長い期間(支援を)続けていきたい」と訴えた。試合は大久保のゴールなどで神戸が3-0で勝利した。