<天皇杯:柏1(11PK12)1千葉>◇3回戦◇20日◇柏

 J2千葉が、柏との「千葉県ダービー」を12-11と壮絶なPK戦の末に制した。

 前半は柏がペースを握った。まず10分にFW工藤が放ったシュートがゴール右に外れた。25分にはMFキム・チャンスのクロスにまたも工藤が飛び込むが、千葉GK高木がキャッチ。40分はMF小林のシュートがクロスバーに弾かれた。千葉は42分、MF山中がドリブルからシュートを放ったが枠をとらえられず、前半は0-0で折り返した。

 後半立ち上がりは千葉が仕掛けた。9分に攻め上がったDF竹内がシュートを打つが、柏GK菅野が好セーブ。14分にはゴール正面で柏MF高山が倒されてFKを獲得。自ら蹴ったが枠を越えた。

 0-0のまま延長戦に突入。千葉は同後半3分に、ナイジェリア人の父を持つ18歳のFWオナイウが得点し先制。しかし、同11分に柏DF橋本がこぼれ球を右足で決めて同点とした。

 結局、1-1でPK戦に突入。柏は1人目のMF大谷、千葉は2人目のMF町田が外してサドンデスへ。13人目の柏FWレアンドロのシュートをGK高木がセーブ。千葉は、町田がど真ん中に決めて死闘を制した。

 千葉は関塚監督就任後、リーグ戦も含め8戦無敗(4勝4分け)となった。