日本代表MF佐野海舟(25=マインツ)が18日、今季のブンデスリーガを戦い抜き、羽田空港に帰国した。

ドイツ1部で日本人初の2季連続全試合先発出場を果たし、デュエル(球際の攻防)の勝利数はリーグ2位、走行距離では同3位をマーク。6月11日開幕のW杯北中米大会に向けて大きな自信を手にした。メンバー外となった弟の航大(22=NEC)の思いも背負い、“デュエルマスター”が初の大舞台に向かう。

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2季目のブンデスはもう終わったこと。佐野は23日後に迫る大舞台を見据えた。「責任感をすごく感じている。覚悟を持って戦っていきたい」。長旅を終えてすぐ、初挑戦のW杯への思いをはっきりと口にした。

世界トップの実力を示した1年だった。各国のW杯戦士が集うドイツ1部で2季連続で全34試合に先発出場。リーグ2位のデュエル勝利362回、走行距離は3位の401・1キロと好記録を残した。得意の守備面で「基準を高めていけた」としつつ「奪ってからの攻撃をもっと出していきたい」と高みを見据えた。

充実のシーズンを足がかりに、W杯に向かう。3日前のメンバー発表会見は緊張しながらテレビを見つめた。初のメンバー入りにも「全くホッとしていない」と気を引き締める。22歳の弟航大は惜しくも落選。「もちろん悔しいと思う」と代弁し「選ばれなかった人、けがをした人、いろいろな人の思いを背負って戦っていきたい」と覚悟を明かした。

ボランチは佐野、鎌田、田中、負傷明けの遠藤の4人。やや薄めの人選ができるのも、タフガイがいるからこそ。代表でも変わらず「毎試合全力でやる準備はできている。起用法は監督が決めること。自分はひたすら準備し続ける」と、ピッチに立ち続ける意欲を見せた。

日本代表は25日から国内合宿をスタート。31日に行われる壮行試合のアイルランド戦を経て、事前合宿地のメキシコへ飛ぶ。「(W杯は)特別な舞台で、みんなの憧れだと思う。そこで自分がプレーできるのは当たり前じゃないし、自分も見てる人に何かを与えたい」。ドイツに衝撃を与えた日本人が、W杯のピッチを縦横無尽に駆け回る。【飯岡大暉】

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