名古屋が甲府戦(20日、瑞穂陸)を前に19日、豊田市内のグラウンドで練習した。サイド攻撃での練習では主将のDF田中マルクス闘莉王(33)が率先して声を出してイレブンを引っ張り攻撃陣もキレのあるゴールを連発していた。

 甲府とはナビスコ杯(3月19日、瑞穂陸)0-1、リーグ戦(4月19日、中銀スタ)0-2と連敗している相性の悪い相手。

 西野朗監督(59)は「(甲府は)固い守備は間違いないが、それだけではない。守備から攻撃に転じる力、ボールを支配することもできる」と単に堅守速攻だけの対応ではダメだと話した。突破方法として全員でダッシュしていく力と推進力をあげ「守備を引かれても、そういう力をだし、逃げのボールの動かし方をせず、状況がよければ突破していく」と攻めの中で数的有利な状況を作り出し相手の狙いをずらしていく戦法をしていく考えを示した。

 現在の勝ち点は12位の名古屋が27、15位の甲府が24で3差。残留するためにも大切な試合だが「残り11試合でポイント6の戦い(勝つ負けるで6ポイントの差がある)だが、結果によっては上に近づけるチャンスがある。今は結果が付いてきているので、そこを最後にチャレンジしてきたい」と甲府戦を残留争いとせず1つでも上位へ上を向いて戦う。