<J1:川崎F2-3清水>◇第31節◇2日◇等々力

 清水が逆転勝利でJ2降格圏から抜け出した。

 先制したのは川崎F。前半19分、MF中村憲剛(34)のCKをニアサイドでDF福森晃斗(21)が頭で合わせ先制。3月15日の大宮戦以来、今季2試合目の出場で期待に応えた。これがプロ初ゴール。中村と抱き合い、喜びを爆発させた。

 清水も反撃する。同40分、スローインから最後はMF六平光成(23)が右足でゴール右に同点弾。見守る俳優の父直政氏(60)の前で、こちらもプロ初ゴールを決めスタンドを沸かせた。

 だが同44分、川崎Fは素早くパスをつなぎ、FW小林悠(27)が左足で冷静に追加点。前半を2-1で折り返した。

 1点を追いかける清水は後半5分、六平の縦パスに抜け出したDF吉田豊(24)がGKと交錯しながらも、左足で流し込み同点に追いついた。その後も押し込みながら決定機を欠いていたが、同45分、途中出場のFW村田和哉(26)が右足でゴールネットを揺らし決勝点。勝ち点3をもぎとり、15位に浮上した。

 川崎Fは2アシストの中村が負傷のため同20分に退くと、その後は劣勢が続いた。上位と差を詰めるチャンスを逃し、3日の横浜-浦和戦の結果次第では逆転優勝の可能性が消滅する。