J2松本の元日本代表DF田中隼磨(32)が、J1昇格を勝ち取った福岡戦から一夜明けた2日、感激の瞬間を振り返った。

 「本当によかった。目標が達成できて、少しホッとした」。半月板を痛めている右膝は限界で「この試合で決めないと、後がなかった」と、悲壮な決意で試合に臨んだことを明かした。

 リーグ戦は3試合残しているが、来季に向けて治療を優先する予定。「メスを入れるかどうか、医者と相談して決めたい」と話した。

 3日には、大月弘士社長(49)と群馬にある故松田直樹さんの墓前に昇格を報告する。「J1に行くことを報告するけど、まだまだこれからが大変。まずはケガを治して、J1で戦えるようにしたい」と、来季を見据えて話していた。