北海道サッカー界が変ぼうする。北海道サッカー協会は14日、新規リーグ「北海道チャンピオンズスーパーリーグ2008」を開催すると発表した。北海道リーグ、大学、高校の各2チームに加え、コンサドーレ札幌と計7チームが参加し、総当たり2回戦のリーグ戦を実施する。プロとアマチュアが混在するリーグ戦は日本初。北海道のレベルアップのため、各カテゴリーが一丸となる。

 目標は明確だった。この日、札幌市内のホテルで会見した北海道協会の村井将一会長(74)は「3年以内に全国でベスト4の成績を収めてもらいたい」と札幌以外のチームに「至上命令」を出した。協会の登録人口は4万7500人と全国で5番目の数字を誇るが、近年では05年に札幌ユース(U-18)が全日本ユースで準優勝に輝いた以外、目立った成績は残していない。全国高校選手権準優勝の室蘭大谷、天皇杯8強の札幌大など、過去の強さを取り戻してほしい意向がある。

 札幌と真剣勝負ができる機会の誕生に、参加チームの期待は高まる。札幌ユースの四方田修平監督(35)は「非常にいい刺激が受けられる。結果にこだわって中位以上を狙っていきたい」と話す。社会人のノルブリッツ北海道の斉藤吾郎監督(35)は「チームにとっては間違いなくプラスになる」と歓迎した。

 来年度も今季と同じ7チームで継続していく方針だ。札幌以外は各カテゴリーで前年度のリーグ戦の上位2チームが、参加資格を得る。北海道協会の出口明専務理事(65)は「Lリーグ、Fリーグにも北海道から参加してもらいたい。切実な願いです」と言う。北海道協会が中心となって、今後も改革を続けていく。