左太もも肉離れからカムバックした浦和DF闘莉王(26)が「2度目の開幕」を宣言した。29日の前日調整でフルメニューを消化。今日30日、22日ぶりの戦列復帰となるホーム新潟戦への準備を整えた。エンゲルス新体制で迎える初リーグ戦でもあり、「ぼくは明日が開幕の気持ちでいる。ここからスタートすればいい。気持ちも変わっている」と話した。

 リセットするため、原点回帰する。オジェック体制とは違い、新監督から得意の攻撃参加も容認されているが、あえてDFらしく守備重視の気持ちを強くした。「攻撃を控えめにしていた部分があるし、今は攻撃をやらせてくれる。でも守備が本職であることを忘れてはいけない。攻めるだけではチームにも、自分にとっても意味はない」。まずはナビスコ杯を含めた今季4試合で計7失点を喫した守備の立て直しに集中する。

 現在、リーグ17位と最下位転落の瀬戸際にいる。「勝利という形を自信につなげたい」と闘莉王。昨年10月20日千葉戦以来、8戦ぶりのリーグ戦勝利で、浮上のきっかけをつかみたいところだ。【藤中栄二】