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J2水戸社長が飲酒運転で辞任

謝罪する水戸フロント。左から3人目が宮田裕司社長
謝罪する水戸フロント。左から3人目が宮田裕司社長

 J2水戸の宮田裕司社長(48)が3月31日、飲酒運転の責任を取り、辞任を表明した。この日、昨年8月に起こした不祥事に対する謝罪会見を水戸市内で開いた。当初は先月28日に開かれた役員会で減給処分が決定していたが、会見の冒頭で経緯を説明した後に、辞任の意向を明らかにした。同席していた取締役もその場で初めて聞かされるドタバタぶり。会見直後の臨時取締役会で辞任が了承され、後任の選定を緊急で始めたが、迷走が浮き彫りになった。

 丸刈りになった宮田社長が頭を下げた。「今回のことに対する反省」として前日に頭を丸めて謝罪会見に臨み、経緯説明後に突如、辞任の意向を明かした。当初は28日の役員会で3カ月、50%カットの減給処分という決議で続投が決まっていたが「私もその後、いろいろ考えて、辞任を表明させてもらうことになりました。重大な責任があることでおわびをしたいと考えている」と顔を紅潮させながら、頭を下げた。

 Jクラブのトップが個人的な不祥事によって辞任するのは、前代未聞だ。

 昨夏に飲酒運転を起こし、3月下旬になって不祥事が各所で表面化、辞任を決意するまで約半年もの空白があった。「自責の念に駆られていた」と反省はしていたが、一方で「クラブへのダメージが大きいということで公表できなかった」と不祥事を隠していた。

 3月10日にスタッフの1人に事実を問われ、いったんは否定したが「ウソがウソを呼ぶ。ウソの連続はこれからの長い歴史でクラブが内部崩壊してしまう」と、ようやく翻意。同26日にJリーグの鬼武チェアマンに報告し、同28日の役員会で処分を委ねた。「続投」という裁定にも「続けることによるクラブへのダメージはもっと大きい」と自覚し、最終的には自ら責任を取った。

 会見でクラブとしての責任を聞かれ、宮田社長は「私個人のことと認識している」と話した。だがクラブとして体質の甘さも露呈している。飲酒運転の数日後には鬼塚取締役が事実を知ったが「絶対に飲酒運転はしないでください」と厳しく注意するだけに終わった。同取締役は「言葉に語弊はあるが(警察に)摘発されていないということがあった。隠ぺいという意識はない」と釈明した。

 会見後に臨時取締役会が開かれ、宮田社長の辞任が承認された。半年間も事実報告、処分が遅れて、スポンサー、サポーターからの信頼は失墜。水戸の信頼回復は容易ではない。

 [2008年4月1日8時26分 紙面から]


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