<九州女子サッカーリーグ:大分トリニータレディース6-0ニューウェーブ北九州ガールズ>◇2部◇第2節◇27日◇大分スポーツ公園

 元日本代表GKの坂田恵新監督(36)が今季から就任した大分トリニータレディースが、6-0の圧勝で九州デビューを飾った。「なでしこ(リーグ)を目指すなら、ここ(九州)は圧勝しなければ。今後のリーグ戦を見据え無失点で終われたのはよかったけど、まだまだです」。創設1年目の昨季はGKコーチとしてチームを支えた新人監督は、気を緩めることはなかった。

 前半1分、MF大津留康代(18)のチーム初シュートがいきなりゴール内へ。「試合が待ち遠しかった。ミスもあったけど、点が取れてよかった」と大津留。勢いに乗ったチームは次々と相手ゴールを揺らした。

 昨年の発足時には「09年なでしこ(2部)入り」を目標に掲げたが、今季から九州女子リーグが2部制に移行。なでしこ昇格は早くても10年に持ち越されることになったが、イレブンは立ち止まることなく結果を積み上げていくだけだ。女子W杯出場経験のある坂田新監督は「1年伸びてしまったけど、全員が来年1部で戦うために『今年は2部優勝』と気持ちを切り替えてくれた。全勝優勝?

 そうですね」。創設2年目のトリニータレディースが、なでしこ昇格に向け「第2章」のスタートを切った。