大物ルーキーの登場が復帰へ“良薬”となった。左ひざを痛め戦列を離れているコンサドーレ札幌のFW中山元気(26)が17日のホーム名古屋戦(札幌ドーム)での復帰に向け、最終調整に入った。11日、札幌・宮の沢の練習ではエジソンらとともに汗を流した。7日にチームへ合流したばかりだが、ひざに負荷をかけるメニューで体をいじめ抜いた。「ケアをするというより、動かすことで調整する」と自分を追い込んだ。

 4月12日の磐田戦で左ひざの内側側副靱帯(じんたい)損傷で途中退場して以来、実戦から遠ざかっている。この日、柏と行われたサテライトリーグには不参加。W杯アジア3次予選中断明けとなる6月29日のG大阪戦での復帰が妥当だが、あくまでも名古屋戦を目指す。「名古屋戦まで1週間あるので、十分やれる時間はある」と前向きだ。

 前日10日、FWの先発に高卒ルーキー宮沢が抜てきされた。中山が負傷退場した磐田戦以来の6試合ぶり勝利をもたらす宮沢の活躍に、気持ちも高ぶった。「宮沢の存在?

 才能はあるし、もちろん、刺激になる」。ダビとの不動の2トップを形成したが、欠場中に若いライバルが台頭した。次節の復帰へ中山の猛アピールは続く。【上野耕太郎】