仙台佐藤-中原ホットラインで連破/J2
<J2:仙台2-0甲府>◇第13節◇11日◇ユアスタ
3試合連続完封勝利で、ベガルタ仙台が上昇気流に乗った。6日の広島戦に続き途中出場のFW中原貴之(23)が、1-0の後半39分に2戦連続のヘッド弾。アシストも前節同様、途中出場のMF佐藤由紀彦(32)と相性抜群のコンビ誕生だ。宮崎キャンプから居残り練習を続け、お互いの特長を完全に把握している仲。J1からの降格組を「中原-佐藤ホットライン」で連続撃破した。ベンチスタート組の活躍で、仙台は勝ち点を22に伸ばし3位に浮上した。
急な注文にも「職人」だからこそ応える。代わりばなのファーストタッチで、佐藤が勝利を決定づけた。FW平瀬と交代で出場すると、すぐに左サイドに置かれたボールにダッシュ。ゴール前の位置取りを、瞬時に確認した。右足から繰り出されたFKは、精密機械で計ったように中原の頭にピタリ。プロ初の2戦連発にはしゃぐ中原を、ガッチリ抱きしめた。
広島戦同様、途中出場同士の佐藤がアシストし、中原が決めた。手倉森監督は「付き合っているんじゃないかと思うぐらい、息が合っている。練習後も球質とか確認しあっているし、いいタイミングで使えている」と評価。連続で結果を出している「中原-佐藤ホットライン」という武器を、ベンチに控えさせていることが誇らしげだ。
キャンプから、居残りで佐藤がクロスを上げ中原が打つ姿は、練習場の“風物詩”となっている。中原が「由紀彦さんの球質は完全に分かる」と言えば、佐藤も「FWの中で、ボクの動きのメッセージを受け取っているのが今は中原」と相思相愛ぶりをアピール。続けて「相手に警戒されても蹴れるようにしたい」と、さらなるホットライン強化を誓った。
長丁場のシーズンで、ベンチで出番を待つ「ジョーカー」の質量は、J1昇格の鍵を握る。スタメンから“降格中”の中原の得点は先発FW陣に刺激を与え、佐藤の活躍は「一仕事」の重みを若手に伝える。相乗効果が重なればチーム全体のレベルアップも明白だ。攻守にメリハリの効いた安定したゲーム運びで、3戦連続完封勝ち。「サブ組ホットライン」の完成で、ベガルタが軌道に乗った。【山崎安昭】
[2008年5月12日11時25分 紙面から]
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