J1磐田DF鈴木秀人(33)が後方から、崩れかけたチームを統率する。21日のミニゲームで、3バックの真ん中に入りコントロール。ナビスコ杯清水戦(25日、日本平)で、出場停止の田中に代わる先発が濃厚になった。「真ん中は、この間のサテライトの試合でも、いい感じでやれた。数えるほどしかやっていないけど運動量は右より楽。指示を出す余裕もありますからね」と意欲を見せた。

 18日のサテライトリーグ川崎F戦で、若手の力を存分に引き出した。犬塚と岡田を両脇に従えボランチの成岡、船谷らと連係。元日本代表FW我那覇や同候補FW黒津を相手に「サテながら今季最高」(鈴木)の出来で3-0の完勝に導いた。内山監督は「新しい活力」の投入を示唆したが、鈴木は「みんなサテで結果を出している。決して無理やり(の入れ替え)ではない。新しい選手が、いい起爆剤になればいい」。そのスイッチは、鈴木が握っている。【今村健人】