逆転予選突破への切り札はこの男だ。大分DF上本が31日、ナビスコ杯横浜戦(九石ドーム)で2戦連発&完封勝利を狙う。前節の大宮戦ロスタイムに公式戦105戦目のプロ初ゴールで勝ち点3をもたらした上本は、横浜戦に向けた調整でもゴールを量産。好調を持続している。「自分でもびっくりしているけど(今度も)勝つ得点をしたい」と、口も滑らかだ。

 横浜に勝ち点1差のD組2位につけるが、残りは2試合。2位上位での予選突破も他組の動向次第で、横浜を倒して首位に浮上しなければ、自力でのクラブ初の予選突破の可能性は厳しくなる。「予選突破に向け大事な試合。勝たなければ(決勝トーナメント進出は)難しいと思う。次も1点が欲しい。大宮戦もみんなの気持ちが伝わったゴールだった。今度もみんなで点を取りにいきたい」と、ゴールへの意欲はどん欲だ。

 本職の守備でもキーマンだ。3バックのレギュラー森重と深谷をU-23代表遠征と出場停止で欠く横浜戦では、2年ぶりにセンターバックでの先発が濃厚だ。「真ん中からボランチとDFをうまくコントロールしたい。マリノスを抑えたら(再開後のリーグ戦でも)自信になる」。今、チームで一番ノッている上本の勢いが、予選突破を狙う大分に大きな力をもたらす。