川崎FのDF箕輪義信(32)獲得に成功した札幌の三浦監督は、リーグ再開となる29日のアウェーG大阪戦で起用する方向を固めている。21日の練習後「合流させて問題なければ(即戦力として)そのために取った。出さないで失敗するよりは、出して失敗するほうがいい」と明言。中断前13試合で25失点と崩壊したディフェンスの再建を期待する。

 三上強化部長にとっては、熱烈なラブコールが実った格好だ。J1残留の最重要課題「失点を減らす」ため、真っ先に名が挙がったのが箕輪だった。2カ月前に調査を開始し、5月下旬に川崎Fへ要請した。三上強化部長は「難しいと思ったが来てほしかった。無理なら外国人を取り直して、編成の組み替えまで考えた」というほどのほれ込みようだ。

 補強ポイントとしていた得点力アップにFWアンデルソン、守備強化には箕輪を獲得できた。現状ではさらなる補強は予定されていない。