24日も神戸側は沈黙を貫いた。大久保招集拒否の方針を固めていた和田強化部長は「何も言えない。(安達)社長に聞いて」とだけ言い残した。代表と五輪代表に関してはクラブ側が基本的には拒否できないという暗黙のルールがあり、現在13位と低迷する神戸としても協会の決断を受け入れるしか道はなくなった。

 代表反町監督の招集決断で、神戸は方向転換を迫られる。大久保が招集されれば、最大リーグ4試合欠場となる。松田監督は「まだ何も聞いていない」と前置きしながら「いるメンバーでやるしかない。(大久保が)いた方がいいが、吉田、馬場、松橋、須藤、岸田と他にもFWがいる」と控え選手の底上げに期待した。