一気に順位アップか。それとも降格危機増大でアップアップとなるのか-。5勝5敗2分けの勝ち点17で暫定10位の大分が、リーグ再開戦となる25日の鹿島戦(カシマ)勝利で今季後半戦の行方を決定づける。

 同6位の鹿島をかわし最高で4位まで浮上できる一方で、降格圏の16位磐田と勝ち点3差のまま12位まで順位を落とす可能性もある一戦。リーグ最少失点を誇るDF陣の深谷は「鹿島に勝てば下位との差も開く。ダンゴ状態から抜け出す」と、重要性を口にする。

 前半戦は主力に多数の負傷者を抱えながらもクラブ初の開幕連勝でスタート。右足首痛のFW高松の復帰は間に合わなかったが、左ひざの故障から復帰したMF高橋が今季初のメンバー入りを果たし、課題を残した得点力不足解消に明るい材料も得た。未消化だった第11節の試合だけに「この試合に勝てば前半戦(13節まで)の目標だった8位以内を達成できる。前半戦をいい結果で終わらせ、次(後半戦)にいい流れをつなげたい。ただの勝ち点3とは(価値が)違う」とシャムスカ監督。勝てば天国、負ければ…。結果によって天と地ほど状況が変わる節目の一戦で必勝を期す。【村田義治】