<J2:鳥栖2-1愛媛>◇第22節◇25日◇ベアスタ

 鳥栖がFW藤田の3戦連発で今季初の3連勝し、4位に浮上した。前線からのプレスで前半23分、MF高地系治(28)の先制弾を呼び込み、後半5分には自らのヘディングで追加点を挙げた。今季、藤田がゴールを決めた試合は1分けの後7連勝。岸野靖之監督(50)が「(24得点挙げた)去年の点を取りだしたころに戻ってきた」と認める上昇気流に乗った。

 エースの猛プレッシャーから、先制点が生まれた。前半23分。相手の緩いバックパスに、藤田が激しくチェイス。相手GKがあわてて蹴り出したボールをボランチ鉄戸裕史(25)が受けて左サイド高地にパスし、先制弾になった。後半5分には、右サイド広瀬浩二(24)のクロスをヘディングで押し込んだ。昨年7月から8月にかけての4試合連続以来の3戦連発。「(調子は)戻っていると思うので、もっともっとレベルを上げたい」。2位との勝ち点2差まで詰めたチームのけん引役の視線は、昇格圏をとらえていた。【佐藤千晶】