2連勝すれば自動降格しない確率はなんと99・24%!?

 前半戦終了まであと2試合、J1残留を目指すコンサドーレ札幌は現在リーグ戦17位と低迷している。リーグ戦17、18位のチームがJ2へ自動降格、16位のチームは入れ替え戦へ突入というルールからいえば、現在“降格圏内”のまっただ中だ。15節を終了し、16位の磐田との勝ち点差は6。う~ん、苦しいかもと肩を落としそうなアナタに朗報です。過去10年、前半戦終了時点の1試合平均の勝ち点を計算すると…、J1残留への数値がはじき出された。

 16位の磐田に勝ち点で6差をつけられてしまった札幌に、J1残留の可能性は残されているのか。データから千葉(13日、フクアリ)、大分(16日、札幌厚別)に2連勝すると自動降格の確率が132分の1という驚きの結果が浮き彫りになった。

 前半戦終了時点は、全チームとひと通り対戦したことになる。リーグのチーム数によって勝ち点に違いが出るため、1試合平均の勝ち点を算出。最終順位で下位2チームの折り返し地点の平均勝ち点を過去10年にわたって比較してみた。10年間に前半戦の折り返し時点での平均勝ち点が1・00点を超えたチームは132チーム。その中で最終的に自動降格圏の下位2位に入ったのは07年の甲府以外にはない。実際に入れ替え戦も含めると、前半戦折り返し1点台でJ2に降格したのは前記の甲府と05年の柏のみだ。

 今季の開幕前、三浦監督が目標にしていたのが「試合数=勝ち点」だった。まさに、この「1・00以上=自動降格なし」と同じ発想だ。指揮官はスタートダッシュに失敗したチームの目標を中断期間中に「3試合で1勝1分け1敗」へ上方修正した。この場合には最終的に勝ち点38、勝ち点平均1・12となり、ほぼ残留の安全圏となる。

 次節千葉戦から連勝できなかった場合はどうなのか-。逆に平均勝ち点1・00点を下回ると36チーム中19チームが最終順位で自動降格圏に入っている。その確率は53%と非常に厳しいのが実情だ。

 あくまでも過去データから算定したもので、例外も当然ある。今季のリーグ戦は例年以上に混戦のため、下位チームが固定していない。それだけに、これ以上札幌が離されると厳しくなる。三浦監督は「優先順位として、まずはDFラインを立て直す。千葉戦はクライトンが出場できないが、その穴をハードワークで埋めていくしかない」と話す。折り返しまでの、この2試合の戦い方は、今後を占う大切な試合になる。