大分から再び世界へ-。予選敗退した北京五輪日本代表のGK西川とDF森重が16日、先発復帰する新潟戦(東北電ス)から世界舞台を目指し、再発進する。15日の最終調整に合流した西川は「五輪は残念な結果になったけど、次はA代表という目標を掲げて頑張りたい。早ければ早いほうがいい。チームで結果を出していきたい」。9月に再開するW杯予選での日本代表入りをアピールするリーグ戦での活躍を誓った。

 14日夜に大分に戻ってきた西川と森重は、休む間もなく15日8時半からの前日練習に参加。主力組で約1時間の調整後、あわただしく新潟への遠征に出発した。五輪での3連敗敗退に「早く終わってしまったのは残念。疲れもあるが、チームのために頑張りたい」と森重。中国→成田→羽田→大分→新潟という強行日程にも、西川は「悔しい思いをした。今は、早くサッカーをやりたい」と“雪辱”への闘志をたぎらす。

 2人が不在の間もチームは負けなしで、現在首位と勝ち点3差の5位。ナビスコ杯でも初4強を決めた。初タイトル獲得なら、クラブとして海外舞台に挑戦する権利も手にできる。「自分のため、大分のために頑張る」と森重。クラブでの国際大会出場も視野に、五輪組の世界再挑戦の道が始まる。【村田義治】