もうなりふり構っていられない。コンサドーレ札幌の三浦俊也監督(45)が17日、ホーム千葉戦(札幌厚別)を3日後に控えた選手たちに強烈ゲキを飛ばした。「戦術うんぬんの前に、個々が1対1で勝たないことには戦術を言ってもしょうがない」。一貫して組織的なサッカーを掲げてきた指揮官が、自分の理想をいったん横に置いてでも、土壇場での個の力に賭ける。

 16位の磐田とは勝ち点9差。残り10試合、落とせるゲームなど1つもない。残留争いのライバル、17位の千葉をホームに迎えての一戦。「言い訳できない。ここは勝たないと」と、大一番であることを自覚している。

 この日行われた紅白戦では前後半で3人を入れ替えた。今季19試合でゴールマウスを守ってきたGK高木もサブ組。「(それぞれが)一長一短だからね。逆に言うとレギュラーがいないということ」。チーム内の競争をあおり、もう1度闘争心を植え付ける狙い。かっこよさも、内容もいらない、今は結果だけがほしい。