磐田FWカレン・ロバート(23)が「秘密兵器」に名乗りを上げた。18日、2日連続となる紅白戦(30分×1本)で、途中からMF上田に代わって主力組のトップ下を務めた。柏ジュニアユース時代に4-4-2の攻撃的中盤を務めたことはあるものの、トップ下は初めて。「スペースがあるので、ドリブルはしやすい。サイドに動いてボールをもらうことを心がけた」と、積極的にアピールした。

 オフト監督の考えるトップ下=FWのサポート役とはタイプが違う。だが「今はいろいろと試しているところ」と同監督。カレンも「どっちにしろパスは出せない」と、前線へ果敢に動きだすトップ下を演じた。恥骨周辺のケガで離脱していた間に、下半身を重点的に鍛えた。おかげで「下半身が安定して飛ばされることもない。取られない自信が出てきた」。増したキープ力を、中盤で生かした。

 J1通算100試合出場が懸かる20日横浜戦(エコパ)は、試合途中からの切り札になる可能性が高い。「疲れている時間帯。変なことをせず、ハッキリ分かりやすくみんなに伝えられれば」。新生カレンが、残留争いの大事な一戦で力を尽くす。【今村健人】