<J1:名古屋2-0新潟>◇第25節◇20日◇瑞穂陸

 勝利を告げるホイッスルとともに、ストイコビッチ監督が両手を突き上げた。もはやお決まりとなった勝利のポーズが、この日も繰り返された。序盤に記録した6連勝に続く5連勝。同一年に2度の5連勝はベンゲル体制の95年以来。ピクシーは「連勝を続けることができて満足だ」と胸を張った。

 指揮官の号令でより攻撃的にシフトした後半、3分にMF小川の2試合連続弾で先制し、終了間際に途中出場のFW杉本が快足を飛ばしダメ押しゴール。守っても2試合連続完封。攻守がガッチリかみ合った。

 95年当時、指揮官とエースの間柄だったベンゲル氏とストイコビッチ監督は、今も強い師弟関係で結ばれている。監督就任前の昨年冬には英国を訪問し約1週間、アーセナルで監督修行を行っている。システムも目指すパスサッカーも同じ。現在名古屋で住む住居はベンゲル氏が当時住んでいたのと同じ建物だ。

 そのベンゲル氏もなし得なかったリーグ制覇に向け着実に歩みを進めている。2戦連続ゴールの小川は「今は負ける気があまりしない」と言い切る。【八反誠】