日本代表GK西川周作(22)の今季中の戦列復帰が厳しくなった。大分は21日、13日の浦和戦で負傷し、2度目の精密検査を受けた西川が、左ひざの後十字じん帯損傷および同半月板損傷で全治2カ月と診断されたと発表した。診断通りの回復を想定すれば、リーグ第32節の鹿島戦(11月23日・九石ド)が復帰目標となるが、チーム関係者は「最短で2カ月ということ。西川本人は『2カ月で治す』と言っているが、今季の出場は難しいだろう」と、今季中の復帰に否定的だった。

 浦和戦後は「痛みはない」と話していた西川だが、過去2度損傷していた後十字じん帯とは違う個所にも違和感を感じていた。16日に受けた検査の結果は「後十字じん帯損傷で全治3週間」だったが、西川本人もそれ以上の重症を覚悟し、20日に福岡市内で再検査を受けた。

 西川は24日には福岡市内の病院で手術を受ける予定。チーム初タイトルをかけるナビスコ杯決勝(11月1日、国立)はもちろん、年内に2試合のW杯最終予選を残す日本代表の活動もあきらめなければならない。「無理せず、来年の開幕に影響しないようにするのが現実的になる」と関係者は話していた。