<J2:鳥栖1-0山形>◇第37節◇23日◇NDスタ

 山形は9月の4試合を、2敗2分けの未勝利で終了。7月19日の第27節から守ってきた2位の座が危うくなってきた。

 サポーターのため息が重く響いた。後半は風雨が強くなりパスミスを連発。攻撃のリズムをつかめないまま、終了のホイッスルを聞いた。抱き合う鳥栖選手の横を無表情で通り過ぎた。FW豊田は「絶対負けてはいけない試合で負けてしまった」と肩を落とした。

 J1未経験の山形。ほとんどの選手に昇格争いの経験がなく、下から追われるプレッシャーに慣れていない。GK清水は「選手たちに硬さを感じるし、力が入りすぎてる」と指摘した。前半28分、清水が中盤に手でフィード。それを鳥栖に奪われ決勝点を献上した。

 「これからはノープレッシャーの試合はない。ここで勝たなければJ1には行けない」と小林監督。消化試合の1つ少ない仙台に、ついに勝ち点1差に迫られた。正念場の残り7試合。次節は試合がなく、次戦は10月5日(福岡戦)。“実りの秋”のはずの9月は未勝利に終わった。10月には取りこぼした勝ち点を収穫する。【柴田寛人】