<J2:山形2-1岐阜>◇第40節◇19日◇長良川

 山形はFW豊田陽平(23)の2試合連続ゴールなどで岐阜を2-1で破り、約2カ月ぶりの連勝をマーク。自動昇格圏の2位を堅守した。

 抜群の跳躍力を見せつけた。豊田は後半18分、左CKに頭を合わせ、チーム2点目をマーク。ガッツポーズを繰り返した。「相手が密着していたので、跳ぶ前に1度、揺さぶればマークは外れると思った」。計算通りの今季8ゴール目が、貴重な追加点。前節の福岡戦に続き、自らのゴールで勝利を呼んだ。

 緊急発進だった。先発FW財前が、DF石川の今季初得点をアシストした後、左太ももの違和感を訴え、豊田が前半34分から出場。小林監督は「財前のパスで狭いスペースを突いてもらいたかったけど、結果的には豊田の先発でも良かったのかな」と振り返った。

 3位以下との勝ち点3差をキープ。残り5試合で悲願のJ1昇格を決めるラストスパートに入る。豊田は「ここまで来たら、相手が格上とか、格下とかは関係ない。次も勝つ」と、昇格を争う次節の湘南戦に向けて気合を入れた。【柴田寛人】