<J1:川崎F3-1札幌>第30節◇26日◇等々力

 コンサドーレ札幌の戦いぶりに、来季につながるものが見えてこない。前節19日柏戦でJ2降格が決まった後の初の公式戦、アウェー川崎F戦で1-3と完敗した。これで14試合連続未勝利、7連敗で最下位が確定した。今季最多の27本のシュートを放たれ、DF陣は8試合連続で2失点以上と泥沼状態。得点は来季移籍確実のFWダビの1点だけと、攻守ともに精彩を欠いた。

 いつものお決まりのパターンで自滅した。1-2と同点のチャンスがあった後半39分。今季課題のセットプレーからフリーでFWジュニーニョに押し込まれた。勝負弱さを露呈する、またしても試合終盤の失点。三浦監督は「3点目を取られたことが非常に痛かった」と振り返った。課題は修正されず、一向に上向いてこない。

 三浦監督は「結果を求める」とベスト布陣で臨んだ。若手起用はせず、システムなど戦い方にも変更はない。今季のスタイルを貫いた。だが、結果論とはいえ、残留ショックを引きずるような敗戦という事実があるだけ。DF坪内は「自信を失っているので、取り戻そうと思ったけど、やられてしまった」と完敗を認めた。アウェーにかけつけたサポーターに、明るい材料を何1つ示せない90分だった。【長島一浩】