日本サッカーの頂点を決める天皇杯の4回戦が2日、J1勢が参加して始まる。地域リーグから唯一勝ち残った松本山雅は神戸に挑戦。大学勢では国士舘大が鹿島に挑む。前節のリーグ戦でJリーグ16年連続ゴールを決めたJ2横浜FCのFWカズ(三浦知良、41)は、11カ月ぶりの対J1となる新潟との対戦に闘志いっぱい。来年元日の決勝を見据えた。

 「楽しみだよ。相手はJ1だからね」。カズは子供のような表情で、試合が待ち遠しそうに言った。J1との対戦は昨年12月1日のリーグ最終節、自らのアシストで勝った浦和戦以来。「相手は強いし、注目もされる。J1とやれるのはうれしいよ」。10月25日の愛媛戦で、今季初ゴール。シーズン終盤に向け調子が上がってきている証明で「体は動く。調子はいいと思うよ」と笑顔で話した。

 リーグ戦は12月6日に終わるが、カズのスケジュールは来年の元日まで何も入っていない。もちろん、天皇杯があるからだ。「勝ちたいね。少しでも長くサッカーがしたい。毎年言ってるけど」と笑った。前節の試合後、カズはチームメートに声をかけた。「次は天皇杯。オレを4度目の決勝に連れてってくれよ」。過去優勝1度、準優勝2度のカズの目標は、元日にサッカーをすることだ。