<J1:浦和2-1札幌>◇第31節◇8日◇札幌ド

 札幌が、またもや勝負弱さを露呈した。1-1の後半9分、一瞬のスキを突かれた。DFラインとGK佐藤の間に出されたボールをFWエジミウソンに右足で押し込まれた。今季最多の2万8901人が応援に駆け付けた札幌ドームは両チームサポーターの歓喜と悲鳴に包まれた。三浦監督は「簡単に失点してしまった」と振り返った。今季7度目の逆転負けを喫し、15試合連続未勝利、8連敗と勝利がとにかく遠い。

 先制してから、逆転を許す、お決まりのパターンだった。先制点を奪った試合は浦和戦を含め、3勝2分け7敗でリーグ最下位の勝率2割5分。精神面の課題が、一向に改善されない。Jワーストタイの5試合を残しての降格となったが、さらなる不名誉な記録を残す可能性も出てきた。札幌の4勝はJ年間最少勝利数タイ。今季は残り3試合となった。DF坪内は「早いうちに止めたい。プライドを持ってやるしかない」と危機感を募らせた。