<J1:神戸2-0東京V>◇第31節◇9日◇味スタ

 神戸に敗れた東京Vは16位に順位を下げ、J2降格の危機感が高まった。試合後の柱谷監督は結果より、覇気のなさを酷評した。「みんな言葉では『さあ、行こうぜ』と言っているけど、腰が引けた情けないゲーム。このままじゃ100%(J2に)落ちる。立て直していかないといけない」。FW大黒だけでなく、故障離脱中だったDF土屋も予定を早めて復帰させた。重要な試合に万策を講じたが、勝ち点は増やせなかった。

 出場停止のディエゴ不在も響いた。同監督は「ディエゴがいれば、彼がキープしているうちに周りがサポートできる。だが、彼がいない分、もっと縦に速く攻撃しないといけない」。練習で対策は講じたが、ディエゴ不在に対応できなかった。士気、戦術とも、相手と戦う以前の問題が敗因になった。主将の服部は「反省はするが、自信を持っていけるよう練習から雰囲気をつくりたい」と語った。苦しい残留争いは、自分たちとの戦いと言っていい。