J1残留争いをする磐田FW中山雅史(41)が、女子マラソン五輪メダリスト有森裕子氏(41)から「勝者のメンタリティー」を注入された。Jリーグ選手協会とキャリアサポートセンター主催の講演会が12日、磐田のクラブハウスで行われ選手全員が参加。講演の最後に有森が「残り3試合勝ちますか?」と問いかけると、最前列に座った中山だけが「勝ちます!」と答えた。2人のやりとりに他選手らは、うなずいた。

 「勝ちたいと思っていても、伝えないと伝わらない」という有森の言葉に中山は「口にすることで、退路を断つこともある。それができるというのは強い人間だと思う。メダルを取るだけあって、ストイックにやっていたのだと感じた」と刺激を受けた。清水戦(8日)で勝利し降格圏外の15位に浮上も、勝ち点差5以内に7チームがひしめく大混戦。残り3戦で残留を決めて、自分で自分を褒めてみせる。【栗田成芳】