コンサドーレ札幌から2人目の日本代表入りへ、FW宮沢裕樹(19)が猛アピールする。10日開幕のカタール国際大会(ドーハ)に出場するU-20日本代表の合宿が6日、大阪府内で始まる。初日と翌7日は、同代表の総監督に就任した岡田武史日本代表監督(52)が駆けつける。いきなり紅白戦から始まる2日間は、宮沢が将来の目標に掲げる「日本代表入り」への絶好の機会になる。

 12年ロンドン五輪を目指す世代ではあるが、10年W杯へ向けての戦いが続く岡田監督にとっては「即戦力発掘」の場でもある。代表関係者は「ここで存在感を示し、大会でも活躍すれば、当然抜てきということもある」と代弁した。10日からは日本代表合宿が始まるため、岡田監督が実際にチームを見るのはこの2日間だけ。そこで印象を植え付けることが第一になる。

 宮沢に対する期待は小さくない。同関係者は「体があってヘディングが強く、しかもポストプレーがうまいFWは今の代表にもいない。彼にもチャンスは十分にあると思う」と奮起をうながした。99年、U-22代表での大活躍が認められ、フル代表に上り詰めた吉原以来、札幌から代表入りした選手はいない。それ以上の抜てきを狙うための、大事な2日間になる。

 プロ2年目を迎える今年、宮沢は「レギュラー取り」を第一目標に掲げる。ケガに泣き続けた昨年を振り返り「しっかりチームの力になること」と意欲を見せている。飛躍を誓う今年、さらなる勲章が加われば自身にもチームにも、この上ない勢いがつく。岡田監督のお眼鏡にかなうべく、全力で能力を示していく。