福岡の「33発コンビ」が始動した。熊本から移籍したFW高橋泰(28)ら、新加入8選手を含む25選手が15日、今シーズン初の練習を行った。昨季19点で得点ランク2位の高橋が得点王宣言すれば、昨季14点のエース大久保哲哉(28)も競争を歓迎。高橋以外にも2人が新加入した、FWのレギュラー争いが始まった。

 同じ九州、同じJ2クラブからの移籍で注目を集めた高橋は「上(J1)にチャレンジする気持ちだけで考えると、すんなり福岡になった」と、プロとしての決断理由を話した。今季の目標について「去年は19点だから、20点以上。(得点)ランクの1、3位の選手が(昇格や移籍で)J2から抜けた。狙えるものは狙う。得点王を意識して、やりたい。移籍が失敗だと思わせないような結果を出す」とタイトルを狙う。

 昨季チームトップの14得点、3370分出場し、柏から完全移籍で残留した大久保も、エースの座を譲るつもりはない。「個人としてもチームでも、去年より上の結果を出す。高橋とはタイプが違うので、お互いに生かしていきたい」と話した。田部和良GM(47)は「各ポジションに、タイプの違う戦力が整った。今季の目標は昇格と言い切れる」と、新陣容に自信を見せた。【佐藤千晶】