名古屋の快足FW杉本恵太(26)が、自慢のスピードで北京国安(中国)の堅守を切り裂く。名古屋は17日、ホーム瑞穂陸に北京国安を迎え、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ(L)第2戦を戦う。ともに初戦を白星発進。1次L突破を争うライバルと目される中国の強豪に、スーパーサブ杉本がJ屈指のスピードで試合を決める一撃を見舞う。

 開幕から公式戦3試合連続で途中出場。終盤の「切り札」としての立場は昨季と変わらない。ただ、出場時間は20分程度と昨季より短く、まだゴールがない。「調子も良いし、もっと長く出たい。監督がよく見える位置でアップするとか、アピールしないと」。冗談とも本気ともつかない作戦?

 を口にするほど自身の状態に手ごたえを得ている。

 選手が口々に相手の印象を「分からない」と話す。試合前にミーティングで確認する予定だが、互いにシーズン序盤でまだ情報は少ないはず。それを逆手に取る。「ボクは去年途中から出ている試合が多いので、相手にもそう研究されていないはず。出てすぐが肝心」。自慢のスピードでぶち抜き、勝ち点3へと直結する働きで存在感を示す。【八反誠】