G大阪のMF遠藤保仁(29)が「イチローの集中力」を実践する。17日のホーム山形戦に向け、16日は大阪・万博練習場で最終調整。日米通算3085安打で日本記録に並んだマリナーズ・イチロー外野手について、遠藤は「一瞬のひらめきで判断するところは、打撃もPKも似ている」と明かし、名打者から勝負師としてのヒントを得た。

 確かにボールを見極める打撃と、GKの動きを凝視するPKには共通点もある。遠藤は今季PKで3得点を挙げており、山形戦で決めれば現役単独トップのPK21得点となる。イチローと面識はないが、試合を読む目、統率力など似ている部分は多い。2連覇したWBCはもちろん、普段からメジャーの試合をテレビ観戦して刺激も受けている。

 リーグ戦は3戦未勝利(1分け2敗)で8位と苦戦が続く。2位山形に勝てば3月14日磐田戦以来、1カ月ぶりの白星だ。「これ以上、上位に離されてはいけない」と遠藤。イチローから学び、勝利に結びつける。【益子浩一】