浦和が、異例の「ノーキック調整」で、5日の柏戦に備えた。4日、30分ほどのランニングを終えた主力組の選手は、早々にクラブハウスへと引き揚げた。フィンケ監督は「連戦が続いているので、戦術的なことをやるわけにはいかなかった」と、説明した。

 4月25日千葉戦から始まった16日間で5試合の過密日程も、折り返し地点を過ぎ、選手の疲労がたまってきている。3日の練習も、自転車によるクールダウンとストレッチのみで終了。2日の新潟戦後の2日間は、ボールを使った練習を一切行わず、「休養」に充てた形だ。

 16年目のDF山田暢は「(試合の前日に)ボールを使わないことは、今までなかったんじゃないか。でも、不安はない。疲れを取る努力をしてます」。3月29日のナビスコ杯横浜戦の前日をオフにした例もあり「全然問題ないです」と、MF鈴木も軽めの調整を歓迎した。

 主力組は、5日の午前中にボールを使った最終調整をする。今節は首位鹿島がACLのため、引き分け以上で暫定の首位に返り咲く。