<J1:清水2-2千葉>◇第10節◇5日◇アウスタ◇

 清水は2点のビハインドから、FWヨンセン(35)の移籍後初ゴールとMF枝村匠馬(22)の同点弾で、千葉に引き分けた。

 最後まで誰もあきらめなかった。1点を追いかける後半43分、MF兵働からのパスをFW原がシュート。1度は相手GKに阻まれるも、こぼれ球に「なんとか全員で押し込むことができた」と、枝村が反応し今季初ゴールとなる同点弾を、オレンジサポーターの目の前で突き刺した。

 前半はチャンスを決めきれず、相手に一瞬のすきを突かれた。同31分、FKのこぼれ球を千葉DF斎藤に押し込まれ先制点を奪われた。さらに後半9分には、追加点を許し2点のビハインドを背負った。

 敗色ムードを助っ人が一蹴した。後半36分、途中出場のヨンセンが、MF兵働からのクロスを左足で合わせ10試合目にして、待望の移籍後初ゴール。反撃ムードをつくって同点につなげた。公式戦でのホーム不敗神話は「17」に伸ばしたが、5戦勝ちなしと苦しい現状に変わりはない。長谷川監督は「力は確実にあるチームだと思う。自分たちの力を信じてこれからのゲームに立ち向かっていきたい」と次節こその勝利を誓った。【為田聡史】