J1清水は16日の大分戦(アウスタ)で「変則3トップ」の攻撃的布陣を敷き、6戦連続未勝利のトンネルからの脱出を図る。

 7戦ぶりの勝利のために最善策で臨む。15日、試合会場のアウスタで約1時間の最終調整(非公開)を終えた長谷川健太監督(43)は「勝つための布陣を選んだ」と、2トップにFWヨンセン、FW原を置き、サイドハーフに本来FWの岡崎を配置した「変則3トップ」布陣を明言した。

 ここまで3選手の同時出場は、先発では2試合。試合途中からでは、3試合あり、勝敗は1勝3分け1敗の五分。今季ホーム唯一の勝ちゲームとなった川崎戦(4月12日、1○0)では、今回と同様に「変則3トップ」の布陣で臨み、岡崎が決勝点を挙げている。さらに、柏戦(4月25日、1△1)では、ゴール前で3選手の絶妙なコンビネーションを見せ、最後は岡崎がな同点弾を決めた。

 手応えはバッチリだ。長谷川監督が「3人の関係、イメージはいい」と言えば、岡崎は「2トップの2人はキープができる。早めにフォローに入ればチャンスは増えるし、やりやすい」と自信を見せる。原、ヨンセンも「いいコンビネーションが発揮できると思う」と口をそろえる。「攻撃陣トリオ」が「勝ち点3」に導くゴールを決め、チームの危機を救う。【為田聡史】