<ナビスコ杯:山形1-0清水>◇20日◇予選リーグB組◇アウスタ

 J1清水は山形と対戦し0-1で敗れた。前半立ち上がりから圧倒的な攻撃力で相手ゴールに攻め立てたが、ゴールは奪えず。逆に、前半17分、山形に一瞬のすきを突かれ先制点を奪われた。ナビスコ杯を1勝1敗とし、08年7月12日(神戸戦)からの「ホーム公式戦不敗神話」は17でストップした。

 ほんの一瞬、足がピタリと止まった。前半17分、山形MF広瀬の放ったシュートが、左ポストをたたきゴールに吸い込まれた。清水のMF藤本とDF太田の2人がチェックに入ったが寄せきれず。わずかにできた、ペナルティーエリア内のスペースを生かされ、先制点を許した。

 主力を6人欠いた山形を相手に、試合は完全に支配した。前半5分、FW永井の折り返しに、この日初めてキャプテンマークを巻いて出場した岡崎が飛び込みシュート。さらに同9分、MF藤本の左CKにDF青山が頭で合わせた。しかし、いずれも相手GKに阻まれゴールには至らなかった。それでも、攻撃の手は緩めない。両サイドDFの太田と辻尾も積極的に攻撃参加など、運動量でも相手を圧倒した。

 1点のビハインドで臨んだ後半は、MF兵働、DF高木を投入。さらに、3枚目のカードとしてルーキーFW木島を投入し打開を図った。その木島が、後半44分、相手ゴール前ですばやく体を反転させ、シュートを放つもこれもゴールにはならなかった。

 最後まで1点が遠く、ホーム公式戦19戦ぶりの黒星。長谷川監督は「1本が決められなかった。まだまだ、ゴール前の迫力が物足りないとこがある」と肩を落とした。アグレッシブな姿勢は見せた。次こそ、それが結果につながると信じたい。【為田聡史】