<J1:清水2-2鹿島>◇第18節◇18日◇アウスタ

 J1清水が首位鹿島に2-2で引き分けた。ミスから2点を先制されたが、前半ロスタイムにFW岡崎慎司(23)がゴール。後半8分にFWフローデ・ヨンセン(35)のゴールで追いつき、さらに猛攻を仕掛けてアウスタ今季最多の2万203人の観衆を沸かせた。逆転ゴールこそならなかったが、ホームの不敗記録を「17」に更新。後半戦の初戦を、「勝ち点1」でスタートを切った。

 ミスから奪われた2点を岡崎、ヨンセンの2トップがかき消した。前半だけで、最終ラインのDF岩下のミスから鹿島に2点を先行された。2点差のまま前半が終わろうとしたロスタイム、ヨンセンからのクロスを岡崎が頭で合わせた。「少しボールがゆるかったから、思いっきり頭を振った。後半につなぐいい時間帯だった」と、自身3戦連発弾で反撃ののろしを上げた。

 ヨンセンも続いた。後半8分、DF市川のクロスにゴール前に体を投げ出し、押し込み同点弾。痛恨のミスを犯したDF岩下に対し「彼はすばらしいプレーヤーだ。モンダイナイ」とベテランFWは、後輩をかばった。終盤まで一方的に王者鹿島を攻め立てたが逆転までは及ばなかった。長谷川監督は「勝てなかったことは残念。でも、鹿島を内容的に上回れたし、今季ここまでのベストゲームだね」と、後半戦の反撃に向け手応えを口にしていた。【為田聡史】