石さんが「じらし」で助っ人の奮起を促した。コンサドーレ札幌は6日、ホームで愛媛と対戦する。4日の札幌・宮の沢での戦術練習で、石崎信弘監督(51)はレギュラーとサブのメンバーを次々と入れ替えた。しかしサブ組のMFハファエル(24)には声をかけず、終盤になってようやくトップ下に置いた。「(前節2日の)水戸戦も何もしとらんから。わざと岡本を入れたりしてね」。危機感を植え付けるための、指揮官の策だった。

 途中加入で5試合出場1得点もスタメンはなし。背番号10らしい働きはできていない。発奮材料とするための石崎監督の“起用”に応えるかのように、レギュラー組でのハファエルはピッチを縦横無尽に走り回り、存在をアピールした。「レギュラーとして試合に出たい気持ちが強いから。一生懸命やるところを見せていきたい」と、同監督の思いは伝わった。その気持ちを持続して取り組んでいけば、チャンスが来るだけではなく、チーム力の底上げにつながる。