<J1:山形2-1千葉>◇第27節◇26日◇フクアリ

 4連敗中の山形が千葉を破り、5試合ぶりの白星を挙げた。前半26分にFW長谷川悠(22)が、大台に乗せる今季10点目となる先制点をゲット。1-1の後半28分には、MF北村知隆(27)が勝ち越し弾を決めた。17位の千葉を直接たたき、16位の柏はこの日ドロー。順位は15位のままだが、J2降格ラインとの勝ち点を3に広げた。

 連敗ストッパーは、やっぱりこの男だった。前半26分、長谷川が右サイドから飛び出す。中央のMF宮沢から、絶妙のタイミングで縦パスが来る。ワンタッチでコントロールすると、右足でシーズン目標の10点目となる先制点を決めた。

 Jが2部制になった99年以降、J1昇格初年度チームで日本人が2ケタ得点するのは、02年仙台のFW山下以来2人目。だがゴールの瞬間、長谷川は走り回って喜びを表現しない。「右足が痛かったんです」と、前半17分に右足首をねんざしたことを明かした。

 「チームが4連敗で苦しかったんで何とか自分のゴールで勝ちが欲しかった」と、90分間走り回った長谷川。降格ゾーンの3チームがドロー以下に終わった中、山形だけが勝った。長谷川は「上のチームを見て頑張る。ここから連勝する」と残留への決意を語った。【山崎安昭】